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スーツケースの進化。あの時、時代は動き始めた。

現在のスーツケースの主流はハードタイプ。プラスチックみたいな表面の素材。これはプラスチックではなくてABS樹脂というものになる。この素材に関してはまた別記事で詳しく書いていくね。

スーツケースが大きく変化した年

これは間違いなく2000年頃だ。そう、ヤフオクがどんどん伸びている時期。そして今や大成長を遂げた楽天市場の発展。この時期にスーツケースが中国から格安で輸入されて販売された時期。

当初スーツケースは1台2万円前後が当たり前だった。小型のもので1万円ちょっとだった記憶。当時はまだ日本のメーカーもあり、国内製造をしている工場、会社もあった。そんな中、突如として格安スーツケースが販売される中国製のスーツケース。記憶ではかなり粗悪品が多かった。鍵はぐにゃぐにゃ曲がるし、キャスターは直径30mm程度のもの。舗装されていない道路で引くとガラガラと騒音をたて、すぐにキャスターがバーストする始末。大型のLサイズのスーツケースで1万円を余裕で切って販売していたから、スーツケースのクオリティーとしては正直そんなものだろう。おそらく原価は30ドル程度だから関税、コンテナ代、ドレージ入れても国内着時点で当時のドル円レートで4000円も1台かかってない。それを8000円程度で販売しても利益率50%近くあるんだから驚きだ。

ネット販売の成長期

インターネットで物を買う、売るというのが今は当たり前になっているけど、当時はそんなことは絶対に流行らないと言われていたんだ。しかしヤフオクで個人間の売買が流行りだす。企業も入ってきて販売しだす。店舗がいらないからコストダウンできる。ネットで買うと安いと話題になる。みんなヤフオクで購入しだす。じゃー、自分も何か売ってみようとする。この流れで当時はホント活気があった。

業者に負けじと個人でEMSで輸入する人も増えてたよね。小物関連は倉庫いらないぶん自宅で保管出来るから自分のまわりは結構みんな副業してた。自分もしてたよ。

そんな中スーツケースは場所とるから個人ではなかなか扱うのが(仕入れ販売)難しい。というかほぼ無理だね。ネット販売が盛んな中、スーツケースはひっそりと中小企業によって育てられていたんだ。

当時販売されていたスーツケースはシンプルなものだった記憶がある。ハードタイプのフレームスーツケース。今でも一般的に販売されているもの。フレームタイプのロックはセンターに3桁のダイヤル錠がついていて、サイドロックは通常のシンプルな鍵が一般的だった。その後、磁石式のマグネットロックも一時期流行った。今思うとこのマグネット式のロックとセンターのダイヤル錠の組み合わせが一番セキュリティーは高いんじゃないかな。今度TSAロックについて詳しく書くけどTSAロックはセキュリティーが今はガバガバすぎて危ないんだよね。

そういえば当時ネットで安く販売されている店舗さんに問い合わせたことがあるんだ。安いうえにありないくらい軽量なんだよ。ABS樹脂使っているからほかの店舗さんとも比較しやすく大型サイズで2キロくらい軽量だったんだ。今なら素材の見直し、部品の見直しでかなり軽量化出来るけど、当時にそんな技術をもっている中国の工場なんてなかったのを俺は知っている。じゃーどうしてそんなに軽量なのか。答えは簡単。本体のABS樹脂が薄いんだ。ようは強度不足。いじわるだから、俺店舗さんになんでそんなに軽量なんですか?って電話で聞いたことがある。スタッフの人は、え、っとそれは言えないですね。って答えられなかった。そりゃ、そうだろwスタッフの人は知っているのか、知らないのか。それはわからないけど、おそらく何も知らずに販売しているんだろうなーって思ったよ。

スーツケース軽量化の時代へ突入

今まで主流だった、フレームタイプのスーツケースからファスナー開閉式のスーツケースに移行していく。メリットはもちろん軽量化。1キロ強、重量がかわってくるから取りまわしが抜群にいい。そして荷物が多い人は重量制限にかかることもあるからこの軽量化されたハードタイプのファスナー開閉式のスーツケースが爆発的に売れていくことになる。このタイプね。ファスナータイプスーツケース超軽量モデル

当時自分はネットで販売されているものをみて日本人には向かない、売れないだろうなーっと思っていた。日本人って神経質でセキュリティーについてもかなり気を遣う。だからファスナー式は軽量化されているけど、ナイフで切れる、破かれる、等のデメリットのほうが強いと自分は思っていた。しかし、自分の読みは大外れwこのタイプのスーツケースが飛ぶように売れていた。こぞってほかの企業も真似し始めて今現在ではフレームタイプより、ファスナータイプのほうが流通していると思う。

もともと日本人は布製のキャリーバッグをあまり好まなかった。理由は上記に述べている通りセキュリティー面での心配。

でも、実際はこのソフトキャリーケースってめちゃくちゃ使い勝手いいんだよね。旅慣れている方はこっちのタイプを使用している人が多いと思う。この使用感等も別記事でまとめるから待ってて。出来上がったらリンクはるね。軽量モデル ソフトスーツケース

ま、とにかく重たいスーツケースは売れなくなっていったんだ。時代は軽量化へどんどん動いていった。もちろん今でもそう。今は素材をかえたり、部品も軽量化していき、小型サイズは2キロを切ってきている。時代は凄い。中国の工場も凄いよ。これは日本人のスーツケース販売企業の努力でもある。もともとはただ中国から仕入れていたスーツケースだったけど、その企業がどんどんスーツケースに詳しくなっていったんだ。そしてそれを中国工場へ企画を依頼して製造させていった。中国製というけど、ほぼ日本人が手掛けたものと同じなんだよね。

現在のスーツケースと今後

今現在のスーツケースは鍵はTSAロックがデフォルトだね。TSAロックに関しては長くなるから詳しく別記事にするね。キャスターは日乃本社製がかなりクオリティー高かったけど、今は中国で作られているキャスターもめちゃくちゃクオリティーが高い。なんならほぼ同じレベルまできている。何故か?日乃本のキャスターも中国で作られている。ようはパクられているんだよね。マジで。こればっかりはしょうがないね。

ケースの形状としてはもうこれ以上大きく見た目でかわることはないだろう。長崎だったかな?クラウドファンディングでまんまるのスーツケースを作ってたけど、正直それはないと思う。最大容量を使い切れていない。発想は面白いけどね。利用者はそこじゃないって感じがする。3辺の和の合計で預入れ出来るサイズ、持ち込み出来るサイズが決まっているから、いかに最大容量を確保するかってところが今は求められているんだ。航空会社の規格がかわるとスーツケースも進化していくからそこにも注目している

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