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スーツケースボディ素材の違い。優良店舗が使う素材とは。

今回はスーツケースボディの素材について書いていこうと思う。前回記事にしたスーツケースボディ加工の違いでも少し触れているけどこの記事ではより詳しく色々な現在使われている素材について書いていくね。

ABS樹脂

ABS樹脂はスーツケースに広く一般的に使われている素材の一つです。次に紹介するポリカーボンとの相性がとてもいいのも特徴。このABS樹脂は衝撃に強く車のパーツや家電製品等でも幅広く使われている素材です。

じゃー、ABS樹脂を使っているスーツケースなら全部同じか。と、思うでしょ?それが全く違うんですよ。ほかのブロガーさんの記事も一通り見てきましたけど、肝心な部分が書かれていない。と、いうか知られてないんですよね。これは自分が工場に入って現地で見てきたことだからググってもそうでてこないはず。このABS樹脂を使ってスーツケースを作る時、型にABS樹脂をはめ込み裁断するんですよね。そうなると必ず余分なABS樹脂が出るでしょ?そのくずをかき集めて溶かし、再度スーツケースのボディーを作ったりもするんですよ。何か問題がある?おおあり。強度がなくなっていくんですよ。で、またあまったABS樹脂を集めてボディーを作る。コストはどんどん安くなるけど、強度もどんどん落ちる。再利用5回ほどしている工場も見てきた。強度は明らかに落ちる。しかしめちゃくちゃ安い。見た目ではほぼ判断は出来ないからタチが悪い。

正直自分からすると、販売されているスーツケースの部品等みて価格が明らかに安い商品は経営努力ではなくABS樹脂の再利用を疑う。そして販売者側もそれを知らないということもかなりある。以前、日本で販売されている店舗さんに出向いた時、社長さん達はそのことを知らなかったからね。明らかに強度不足。それは製造工程の問題ではなくABS樹脂の再利用でコストダウンされている素材だったから。

見分ける方法はシンプル。ある程度スーツケースに荷物を入れて、スーツケースを持ち上げキャスター一か所が地面に当たるようにたたきつける。再利用しているABS樹脂ならほぼ一発で割れる。(ひびが入る)純粋な一回目のABS樹脂ならその程度では割れない。壊さないと調べることが出来ないんだよね。

だからある程度価格で判断することしか購入者は出来ない。自分から言えることはスーツケース専門で販売していない何でも屋さんみたいな格安のスーツケースは信頼していないな。ABS樹脂を使っている場合ね。企業努力ではどうすることも出来ない価格は存在するんだよ。

ポリカーボネート樹脂

最近ではABS樹脂とセットで使われることが多いポリカーボネート樹脂。自分はポリカーボンとか、PCと呼んでいる。PCかな。どっちでもいいかw

この素材もABS樹脂同様、車の部品、ヘルメット、医療機器等に使われる強度が高い素材になる。ABS樹脂より値段が高く、軽量で弾力性があるのも特徴の一つ。

高くなってもいいからポリカーボネート樹脂100%のスーツケースはないの?って思うでしょ。値段的にはABS樹脂の1.5倍程度。それなら買うよ!ってなるけど、実際はあんまり向いてなかった。ポリカーボネート樹脂100%のスーツケース今でもあるだろうけど、軽量で弾力性があるため100%にするとケース本体がぺこぺこなってどうもたよりない感じになってしまうんだ。高い割りにぺこんぺこんなって人気が出なかったね。そこで今はABS樹脂のスーツケースにポリカーボネート樹脂をはりつけるイメージでいいと思うけど、ABS樹脂+ポリカーボネート樹脂のスーツケースが一般的になっているんだ。今販売されているスーツケースはほとんどこの素材の組み合わせになっているよ。今後もこの素材は一般的に使われていくだろうね。今人気のABS樹脂+ポリカーボネート樹脂のスーツケースはこちら

PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)

最近、ちょくちょく増えてきたね。PET樹脂。そうペットボトルの素材。リサイクル可能だから環境にもいいエコな素材。軽量で割れにくい。というのが特徴。ペットボトルって割るの大変でしょwあのイメージのまま。へこませようと無理にすると割れないけどボディーが白くなる。

環境面からするとスーツケースの素材としては一番最適ななんだよねー。しかし個人的にはこれはそこまで浸透しないんじゃないだろうか。正直いうと販売者、製造者としてメリット、恩恵が別にないんだよね。これが例えば国、政策とかで環境にいいこういう素材を使って製造販売する企業に助成金をだすよ!ってなると話はかわるけどね。スーツケースの素材としてはいいんだよ。この素材は。ABS樹脂より割れにくいしね。ただそこまで浸透してくるかとは別になってくるね。今人気のPET樹脂のスーツケースはこちら

PP樹脂(ポリプロピレン)

まだあんまり知らない人多いと思うこのPP樹脂。自分はこの素材を今非常に押している。おそらく今後のスーツケース素材のスタンダードになっていくものと思う。このPP樹脂は今までスーツケース内部の部品とか、ソフトキャリーケースの骨組み等でよく使われてた。複雑な構造を得意としている素材なんだ。

スーツケースに関して色んな記事を読んでPP樹脂に関しても見たけど、はっきりいってほぼ間違いだね。スーツケースに向いてないって書いている記事もあった。それは違うんだ。このPP樹脂を使える技術が今まで工場になかった。というのが事実。色付け、強度を保ったまま薄く樹脂を伸ばすことが非常に困難な素材だったんだけど、近年工場の技術もあがって取り扱いが出来るようになっている工場が増えてきた。ようはPP樹脂を使ってスーツケースを製造している工場は技術が高いと思っていい。

PP樹脂の何がいいか?まずは安価。そして強度はABS以上かつ軽量。複雑なデザインが可能。通常スーツケースはマット加工か鏡面加工か、いずれかしか1台で表現できないがPP樹脂なら両方の加工が1台のスーツケースで可能。要は極端な話、上半分は鏡面、下半分はマット。一部分だけ鏡面。こういう加工が可能なのはPP樹脂だけなんだ。そして上に書いた通り複雑なデザインを加工出来るんで、今後スーツケースのデザイン性はこのPP樹脂により飛躍的に変わってくる。今のスーツケースって縦ライン、横ライン、よく考えるとそんなにデザイン性ないでしょ?あれって、素材の問題で複雑なデザインが出来ないんだ。でもこのPP樹脂なら複雑なデザインが可能になったから奇抜なデザインのおしゃれなスーツケースが今後どんどん出てくるから楽しみにしていていいよ。間違いないから。だから今このPP樹脂を販売しているスーツケースの店舗さんがいるなら、かなり技術の高い工場で製造しているという判断も出来るから購入者として、そういう視点で商品を見るのも面白いかもね。

そして俺ここが一番好きなところ。PP樹脂はリサイクルが出来ない。環境問題からしたらPET樹脂になるけど、ABS樹脂の項目で書いた再利用して強度が落ちる。これがPP樹脂は出来ないから使う側としては粗悪品を掴ませられることが絶対ないんだ。だから自分はPP樹脂を使用しているスーツケースをオススメ出来る。今後のスーツケースのデザイン性にも期待している。みなさんも、おー!このスーツケースデザイン性高いなーって思ったのあったら素材を確認してみて。きっとPP樹脂と書いてあるから。その時はこの記事を思い出して豆知識を入れつつ小話しをしてあげましょうw 今人気のPP樹脂のスーツケースはこちら

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